大の大人が母親と一緒に「おおかみこどもの雨と雪」を見に行った (追記)


テキストを見返して思い出した事とか追記
 

ファーストインプレッションで「ケモナー歓喜」と騒いだり
「お前らが流すタイムラインのせいで、俺の中でのまだ見ぬおおかみこどものイメージが
『ケモ●ンポしゅごい!おおかみこども1号2号受精完了!』って
ヒロインが右手一本指左手二本指出して白眼ひん剥いてる感じになってるから節度を持って発言してくれよ」とか
散々おおかみこどものインパクトだけをネタにしたえげつないツイートばっかしてたので
罪滅ぼしの為にちゃんと見て感想でも書こうとは思ってたんだけど
何しろ散々感想書かれてるし今更何書こうが誰かと被ってるよなーと悩んでた所
母親から「銀座に行くから荷物持ちしてくれない?」との連絡が入ったんで
そのかわり映画を一緒に見るという交換条件成を提示&成立したのでネタバレ雑感

「どんな内容なの?」と聞かれ
前知識と言語野を駆使して「ファンタジックな母子家庭アニメ」と答える
間違ってはないはず

有楽町のせいか子供皆無で成人女性が八割という客層にびっくりした

わあ…俺
何十年かぶりにおかあさんと劇場版アニメという物を見てるー

変身シーンで「ああ…今劇場内に潜んでるケモナーの心がじんわり温まってるのかな…?」って少し優しい気分になれた

記憶していた聞きかじりケモナー豆知識がベッドシーンで発動し俺の心を黒く焦がす

結局カエル顔のヒロインが色んな酷い目に合う罰ゲームみたいな人生なのは間違いなかった

子供の誤飲でパニクったヒロインが小児科か動物病院かを見比べるシーンで年配女性っぽい笑い声がチラホラ聞こえたが
母親はノーリアクション

はい田舎の百姓が最初はツンツンしてて実は超親切に貢いでくれるとかダウトー

野太い声の女児が
がなりながら白いおパンツボローンボローンと
非ペドの俺にすら伝わる細田守の女児とおパンツに対する情緒の無さときたら

雨…涙の描写すらプルンプルン落ちて可愛い
狼男…末路はリアル生ゴミとはいえ格好良かった
菅原文太菅原文太だった
草平…睫毛描写が無いせいなのか、格好良い時と雪より可愛く見える時がある 
と男キャラ勢はそれなりに頑張るのに
ヒロインはカエル面だわ女児はナジカ電撃作戦だわと細田守ってショタでもありつつ割と広域カバー系なの?

サマーウォーズで「親戚が漁師、自衛隊、警察官、消防隊員とガチホモ受けする職業ばっかなのがおかしい」って俺が言ってたのは割と掠ってるんじゃないか説

「臭いとか血とか、これ雪の初潮の隠喩だよ〜」とか通ぶって興奮してるアニメの初潮回大好きっ子が大勢湧いてるんだろうなーと例の場面で勘ぐりそして正解

なぜオタは劇場版アニメを見て「臭いとか血とか、これ雪の初潮の隠喩だよ〜」と大興奮してブログに上げますか?
プププー、お前等自身から漂う隠し切れない獣臭さを何とかしたほうがいいですよー?

NO MORE映画泥棒ぐらいの後に「注意!このアニメには林原めぐみが出ます!」ぐらい書いとけよ
不用意に来られると顔が浮かぶだろうがよ

狼息子がキツネ先生に傾倒する部分もあんまり理解できない
ファンタジー寄りではあるけど人間と狼人間と動物って配置なら動物側は喋れないのは当然なので
狼息子が母親に「いかにキツネ先生は凄いのか」という事を饒舌に喋り倒すシーンが
暗オタが非オタに自分の得意なジャンルの質問をされた時に顔がパアッと明るくなって一生懸命に話してる時の上滑りした感じと完璧に一致するのよなあ

多分母親置いてけぼりでキツネ先生と共に疾走して森→花畑→滝→カルデラ湖まで辿り着いた所辺りが
キツネ先生が狼息子に色々な事を教えて心を通わせあってるんだぜーという説明ゼリフを一切廃した映像型説得シーンなんだろうけど
俺の濁った頭だと「これ『サザエでございま〜す!』ってサザエさんが出てきて地方の観光名所とか紹介してるタイプのオープニングに転用できそうだなー」
とかそんな気持ちしか湧かないんだもの

結局俺って人間界の人だから
狼息子が森へ帰って
「わー自立したね彼が選んで進んだ道だね偉いね良かったね」とは全く思えず
「わー不登校児が森や山を徘徊しだして遂には森林警備員と言う名の無職に進化したぞ」とか
「あーこいつサイコロ振り間違えなきゃ今頃は元気に学校通ってたんだろうなあ…」とか
そういう気持ちになるのよね

劇場のドアを開けて速攻で
「何でこれを一緒に見ようと思ったの?」と聞かれたので聞こえなかったフリをする

映画の感想を聞いてみた所
「アニメなのに(色が)薄い」
「普通の自然をアニメで見てもつまらない、本物には敵わないのに合間に自然風景のアニメを長ったらしく挿入するのがよくわからないのでさっさと話を進めた方がいい」
「話は千と千尋も面白くなかったけど、見飽きなかった」

母親として共感できる所とか
「あんま無い」

感動はなかったです